Product & Service

熊本地震
震災ミュージアム公募

広大な時間・空間のスケールの伸縮を体現する
震災ミュージアム展示体験設計

Client
Kumamoto Prefecture
Date
2020.6
Overview
熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設の公募型プロポーザルにアーキスコープ・Schenk Hattori設計共同体のメンバーとして参画し、41作品中トップ5の佳作に入賞しました。

>熊本地震震災ミュージアム公募
Issue
自然の驚異を感じさせ熊本地震を伝承するためには、情報過多の現代社会において単なる遺構と資料の展示だけでは不十分。周辺の豊かな自然環境を活かした施設のあり方とは?
Solution
「震災」を「自然」の枠組みで捉え、広大な時間・空間のスケールの伸縮を体験するスロープ型展示空間・コンテンツをデザインしました。
大地・建築・展示を一体化して
震災のストーリーを紡ぐ

震災ミュージアムの目的は「自然の驚異を感じ、熊本地震を伝承すること」。 情報過多の社会において、現場で震災を体験していない来場者に、震災を強い記憶として刻むことは容易ではありません。そこでジオパークの中核に位置する本施設の立地を活かし、震災を広大な自然の中で捉え「広大な時間・空間のスケールの伸縮」を体験する施設として定義しました。 震災を観測した2016年4月14日21時26分という時間を示す、東海大学阿蘇キャンパス1号館の遺構内の時計を展示のゴールとして、太古から未来、マクロからミクロへと視点のスケールを変えながら震災のストーリーを紡ぐ体験設計をチームで行いました。

Expertise

Story
  • Initial Research
  • Concept Ideation
  • Concept Writing
  • MVV
  • Naming
  • CI / VI
Product & Service
  • Package
  • POC
  • Movie
  • UI / UX
  • Design System
  • Animation
  • Prototype
  • Web / App
Branded Experience
  • Integrated
    Communication
  • Social Action
  • PR
  • Concept Ideation
建築とUX・具体と抽象を
行き来するコンセプト開発

提案をリードする建築チームと連携し、時には抽象的なキーワードで、時には具体的な展示手法を掲示しながらコンセプト開発をサポートしました。
地層の高低差を時系列として読み解くことで考案されたスロープ構造の建築空間と、熊本の震災を地球規模の運動というマクロレベルから紐解く展示体験は、最終的に「広大な時間・空間のスケールの伸縮」というコンセプトワードに集約され、提案の指針となり、審査員からも好評を得ました。

Process
展示体験のメモ
  • UI / UX
太古から未来、地球全体から遺構まで、
各ポイントに最適な展示手法を考案

コンセプトに準じて、展示エリアをEARTH/ISLAND/VOLCANO/HUMAN/FUTUREという5つのゾーンに区切りました。それぞれで語るストーリーと、それを表現するのに最適な手法を、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージなどのICTツールと、アナログツールを組み合わて考案しました。また各展示物を含む施設全体のサイネージのデザインシステムを制作しました。

Process
デザインシステム初期案

Credit

UI/UX Design
Hayato Itakura (tacto)
Planning
Takuro Nakajima (tacto)
Copy Writing
Takuro Nakajima (tacto)